第15回釜山国際映画祭・前夜祭/キム・テウ

 プサンの秋のビッグ・イベント、「釜山国際映画祭(PIFF)」が10月7日から15日まで開催されました。


 今年、第15回目を迎えた釜山国際映画祭では、世界67カ国から308本の映画が招待され、うち、世界初公開となる「ワールドプレミア」は103作品、製作国以外で初公開となる「インターナショナルプレミア」は52作品を上映。まさに映画ファンにはたまらないシネマ・ウィークとなりました。さらに、開幕式を直前に控えた6日夜、ナンポドンのPIFF広場野外舞台で行なわれた前夜祭の祝賀ステージには、「プサン」で開催される映画の大祭典にふさわしい大人気アーティストも登場!!



 6日、18:30から華やかにスタートした祝賀ステージでは、グピ、キム・ジョンソらベテラン勢から、今後の活躍に期待が高まる注目の新人男子グループ、レッド・アップルなど、約10組のアーティスト達が映画祭を盛り上げるにふさわしいアツいステージを披露。その「大トリ」を務めたのがキム・テウです。







 「こんにちは、“キョンサンド・サナイ”のキム・テウです」という挨拶だけで、会場の温度を5度は一気にアップさせた(?!)キム・テウ。この「キョンサンド(慶尚道)」とは、プサンを含む、韓国本土の南側に位置している一エリアをさす地域名。日本で例えるなら「九州」みたいな、そんな具合です(笑)。そして「キョンサンド・サナイ」とは、いわゆる「九州男児」みたいな、そんな意味合いです(笑)。日本で「九州男児」といえば、ぶっきらぼうだけど頼りになって心が優しくてアツくて…というような九州生まれの男性の中でも、特に「男の中の男」的な気質を持つ男性の総称として用いられますが、「キョンサンド・サナイ」も同様です。そしてキョンサンドの中でもプサン出身の男性にエリアを狭めた「プサン・サナイ」の男らしい気質は特に有名。バラエティなどでも、ソウル男子とプサン男子のココが違う、なんて“あるあるトーク”が盛り上がるほどです(笑)。



 さて、自他共に認める“キョンサンド・サナイ”のキム・テウ。彼は、K-POP界の頂点を極めながらも惜しまれつつ解散した男性グループgodの元メンバーであり、メインボーカルを務めた人物。ツヤ、ノビ、ウィスパーを同時に備えた美声と確実な音感、音域、そしてR&B、K-POP、バラードetc…何でもこなす神業的な歌唱力を持つボーカリストです。06年にソロデビューして以降、アメリカ遠征ライブや韓国内のミュージカルで主役をこなすなど、歌手活動の場を着実に広げながら、一方ではユーモアあふれるキャラクター&トークを武器に、歌番組だけでなくバラエティでもフル稼働中。



 今回のステージは、キム・テウが今夏に受けた喉のポリープ手術の休養明け間もないタイミングだったにも関わらず、テウ・パワー炸裂!昨年、リリース直後からヒット継続中の「愛の雨」、そしてドラマ「アイリス」の挿入歌「夢を見る」、さらにアンコールではgod時代からのファンには涙モン(!)の「godメドレー」を披露。わずか10分程度のステージでナンポドン一帯を瞬時に「キム・テウ一色」に染める迫力の歌声とステージ・パフォーマンスは、ただただ「スゴイ!」のひとこと。「これからも韓国の映画をたくさん愛して、大いに盛り上げていきましょうネ!アシゲッチョ^^?」と、釜山国際映画祭の祝賀ステージにふさわしいイキなMCも、会場のボルテージを上げるにはパーフェクトな内容でした(笑)。


 写真は、この日の歓声を独占していたキム・テウ。そして、ステージを華やかに彩ったアーティスト達です。

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